おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?

~パンの枚数よりも映画の話をしようじゃないか~

10分間息を吸いつづけて、10分間はきつづけろッ

KENPARK

【あらすじ】

カリフォルニア州ロサンジェルスの郊外にある小さな町ヴァイセリア。そこはスケボーのメッカとして有名なことを除けば、アメリカのどこにでもある中産階級の人々が暮らす郊外の住宅地。ある日、この町の少年ケン・パークが自殺した。そしてこの少年のクラスメイトたちもそれぞれに問題を抱えていた。ある者はガールフレンドだけでなくその母親とも秘かにセックスを楽しんでいる。ある者は父親に虐待されている。ある者は一緒に暮らす祖父母に病的な憎しみを募らせていく。そして、またある者は異常なまでに信仰心に篤い父の束縛に耐えかねていた…
 
ラリークラーク監督の青春映画。初めて観たときの衝撃は今でも覚えている。
若者の過激な性描写が多くすんなり映画で公開したのは我が国日本だけだ。
モザイクをいれてはいるもののフェラ、クンニしてるのが分かるほどのレベル。
まずこの役者達がすごい。
物語はケンの自殺シーンから始まり、ケンの周りにいた友人達の日常を淡々と描写していく。
観ていると若者独特のやり場のない憤りを感じ、胸が苦しくなるが不思議と残酷さや悲壮感がないのはそれでも何か現状を変えようとする意思があるからだ。
個人個人が自分の人生と戦う。そしてケンを忘れていくんだ。
 
ストーリー:90点
映像:95点
音楽:80点
後味:ケンすっかり忘れられちゃった
 
総評:90点