おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?

~パンの枚数よりも映画の話をしようじゃないか~

10分間息を吸いつづけて、10分間はきつづけろッ

12人の優しい日本人

【あらすじ】

ある陪審審理のために、素性も考えも裁判への意気込みも全く異なる、12人の一般市民が陪審員として会議室に集められた。評決は全員一致が原則である中、最初の決で12人全員が『無罪』に挙手。呆気なく審議終了・解散となりかけたところ、陪審員2号が「話し合いがしたいんです」と言って意見を『有罪』へと翻す。いざ話し合いが始まってみると、意見があやふやな人・やる気の乏しい人・他者に流される人・意固地な人・・・。議論するたび、有罪無罪の決をとるたびに各自の考えは二転三転。こんな状況で、『良くも悪くも日本人らしい12人』がある男性の死をめぐって事件か事故か、有罪か無罪かで激論を交わす。

 
12人の怒れる男のオマージュとして日本にも陪審員制度があったらという架空の世界を描く三谷幸喜脚本の91年作品。
すげぇ良くできてる。91年にこの完成度は本当に素晴らしいの一言。
12人の登場人物を1室に集め、脚本と役者の演技力だけで2時間近く飽きさせないっていうのはエンターテイメント以外のなにものでもない。
 
ストーリー:95点
映像:90点
音楽:80点
後味:くっそおもろい
 
総評:ブラボーー!!