おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?

~パンの枚数よりも映画の話をしようじゃないか~

10分間息を吸いつづけて、10分間はきつづけろッ

ピナ・バウシュ 夢の教室

【あらすじ】

ドイツ出身で世界的に有名な舞踏家ピナ・バウシュは、40人の少年少女を集め、10か月の訓練の後にピナの代表作「コンタクトホーフ」に挑戦させようとしていた。演劇が好きな少年やヒップホッパーなど、生い立ちも性格もまったく違う若者たちは、何と全員ダンス未経験者。彼らは経験のないダンスに苦労し愚痴をこぼしながらも、練習を重ねていく。
ヴィム・ヴェンダースもピナを題材にドキュメンタリーを撮っているが、彼の作品と一線を画しているのは素人の40人の少年少女を起用しダンスに触れさせるというところ。
ダンスの本質である自己の解放に当初は戸惑い、恥ずかしさを感じ、諦めそうになるが、そこから徐々に若者達は変わる。目に見えて変わる。
最終的にダンスを通して彼らは人格すら変わっていくのだ。その流れに人間と舞踏のプリミティブな深い繋がりを観た。
 
ストーリー:90点
映像:90点
音楽:80点
後味:正直ピナは関係ない
 
総評:ピナほとんど出てない
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